我々は一定条件さえ満たせば事前に戦闘を100％回避できる手段を用意しているが、だからこそ、その選択肢を選ばず対峙した相手には容赦しない。
予告されてからの交渉は、大抵の場合、提示された対価を見ただけで交渉を諦めたくなるほどに足元を見ることにしている。
狙われたことを知り、慌てて交渉をしようとしても遅いのだ。

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……と、ここまで書いておいてなんだが。
今回の交渉は相手側の対価提示よりはじまっている。
つまり、この対価は彼らの選択。
もちろん、我々としてはこれほどの好条件を拒む理由はない。
物の価値は人によって異なる。
彼らが「いくつかの特定のアイテム」を、他の多くのものを支払ってでも守ることに意味を見出すのであれば。
この選択は少なくとも、間違ってはいないのだろう。

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